「小規模保育園」とは0~2歳児を対象として、定員最大19名で運営される保育園を指します(通常の保育園は小学校就学前までの子どもが対象)。
平成12年ごろに話題となり始めた待機児童は、8割以上が0~2歳児。その対策のため、低年齢児を積極的に受け入れる保育施設が急速に増えました。当初は多くが認可外でしたが、現在は平成27年に施行された「子ども子育て支援法」にもとづき、市区町村の正式な認可を受けた「小規模保育事業所」として運営されています。
かつては“一般の保育園に入れなかったときの受け皿”と考えられていましたが、最近では小規模ならではのメリットが注目され、あえて小規模保育園を選ぶ保護者も増えています。
小規模保育園についてのよくあるご質問
小規模保育園にはどんな特徴があり、どんなメリット・デメリットがあるのか?
保護者から寄せられる代表的な質問とその回答を以下にまとめました。
保育園探しや選択の際の参考になさってください。
子どもの数は最大19名。
どの保育士もすべての子どものことを把握でき、また子どもたちも互いに親しみやすくなります。
園全体が一つの家庭のような雰囲気になるため、子どもたちがより安心して過ごすことができます。
ありすグループでは、通常の小規模保育園にはいない事務担当の職員を配置しています。そのため主任や園長も保育に参加することができ、より多くの目で子どもを見守ることにつながっています。
子どもはもちろん、保護者のみなさまとの会話が多いのも特長です。
「0歳児3人に対し1人、1~2歳児6人に対し1人」というのが保育園の基準となっています。
そのため子ども一人ひとりに目が行き届き、細やかな声かけやサポートができます。
ありすグループでは現在、1歳児8人に対して2~3人の保育士(基準よりも多い)がついています。
手厚くサポートできるのはもちろん、子どものちょっとした成長にも気づくことができ、保護者への共有もこまめにできています。
小規模保育園では、朝の会や帰りの会、外出といった多くの時間を0~2歳児が一緒に過ごします。
月齢の低い子どもが上の子から自然と刺激を受けるので、おむつが外れるのが早い、協調性が早く身につく、などの傾向があります。
また当保育園の保育士からは「2歳でいったん卒園となるので、それまでにここまでできるようにしてあげたい!」という気持ちがより強くなるとの声があります。
こうしたことも、よりスムーズな成長を後押ししているのではないでしょうか。
0-2歳の時期を安心できる環境で過ごした子どもは、3歳になる頃には個性がくっきりと見えてきます。
次の受け入れ先を探すことは、「その子に合った園」を見つけるチャンス。
結果として、子どもがよりのびのびと自分らしく過ごすことにつながります。
実際、そうした保護者からの声が多数聞かれています。
小規模保育園からの子どもを優先的に受け入れる連携園の整備が整い、流山市と柏市ではこれまで、次の受け入れ先が見つからないというケースはありません。
また、幼稚園を選択することも可能です。
ありすグループには連携園※が多くあるため、受け入れ先を検討しやすい状況です。
また、「小学校就学までありすで!」という保護者の要望を受け、ありす南流山保育園ではグループ小規模園からの受け入れ態勢を強化しています。
日ごろから小規模園とありす南流山保育園の接点は多く、子どもにとっても保護者にとってもなじみのある環境であるため、安心して通っていただけます。
※ 連携園:ありす南流山保育園、南流山そらいろ保育園、森のまち南流山保育園、森のまちひなた保育園、南流山幼稚園、平和台幼稚園
少人数であることから、イベント等では一人ひとりの出番が増え、子どもの喜びや自信につながります。
お当番も頻度高く回ってくるため、責任感も育めます。
また、戸外遊びの行き先を決める際などに一人ひとりの意見をくみ取りやすく、より楽しい気持ちで園生活を送れるという利点もあります。
小規模保育園は園庭がないことをデメリットとされがちですが、外出の機会が多くなるため「生活にメリハリがつく。子どもにとって刺激になってよい」という声も多く聞かれます。
ありすグループの小規模保育園は、
「キッズルームアリス南流山保育園」「キッズルームアリス南流山駅前園」「キッズルームアリス高柳園」
の3園です。
保護者の声
小規模保育園に預けたことで具体的にどんなメリットがあったのか?
子どもの反応や成長を含めて、保護者のみなさまにお聞きしました。
<小規模保育園 在園中>
実は第8希望ぐらいでしたが、人数も少なく手厚く見てくれて、先生は“第2の母”という感じですごくよかったです。
子どもは保育園でやったことをすぐに吸収し、とても成長したと思います。保育園のおかげで心も体も立派になりました!
はじめは小規模保育園のデメリットを感じていましたが、実際にありすで過ごしてみて、小規模でよかったと感じることがたくさんありました。
まずは、天気の良い日は公園にお散歩に連れ出してくれたこと。本人も、みんなで公園に行けることが楽しいと言っていました。
そして、たくさんの先生に名前を覚えて関わっていただけたこと。成長に合わせて家庭的な保育を受けられました。
3歳での転園も、0歳ではわからなかった「子どもに合う園」が選べる可能性があると感じています。
0歳から預けることに抵抗がありましたが、小規模はお家のような雰囲気で、常に先生の目がある安心感があります(0歳のときはいつも抱っこしてくれているのを写真で見て安心しました!)。
園庭がないことが不安でしたが、公園に行ったり雨の日もたくさん体を動かす遊びをしてくださり、ちゃんと体力も使っていると思います。
イヤイヤ期やかんしゃくなどの状態も、共有のうえで細やかにフォローしていただき感謝しています。
<連携園(ありす南流山保育園) 在園中>
園の雰囲気がなんとなくわかっており、安心して子どもを預けることができました。
子どもも抵抗なくなじめたようです。
園で使うシーツやタオルケット、食育で使うエプロンなどは小規模園と同じだったので、新しく準備するものがなく助かりました。
子どもにとって知らない先生ばかりではなく、顔なじみの先生がいることで、新しい環境にも早く慣れることができました。
小規模保育園との交流があるので、前の先生に会って成長を見てもらうことができ、子どもも喜んでいます。